血液型別お客様攻略法:AB型編
私事で恐縮だが、私と妻はA型である。故に娘も息子もA型。ところが、娘の旦那はB型。15年前に結婚し4人の孫に恵まれた。
夏休み、娘が4人の孫を連れて仙台から遊びにきた。2番目の孫さくらちゃん(10歳)が、お爺ちゃんの顔を見ず、知らん顔をしている。声をかけても、そっけない・・・。
アレ〜?1年前は、お爺ちゃんに対しニコニコしていたのにナ・・・?と不思議に思ったが、ふと思いつくことがある。
娘A型+旦那B型=子供はAB型、そうか!さくらちゃんはAB型なのかも知れない・・・?
AB型は、日本人には少ない血液型で、血液型4類型の中で、一番頭が良くコンピューターのように素早い判断が出来ると言われている。
さくらちゃんは恐らく・・・、小学校に入学してから急激に知能が発達し、世の中と言うものがわかりだした。
そこで、お爺ちゃんのような破天荒で厚顔無恥な年寄りを、子供なりに違和感を持って観察しているに違いない。
一方、AB型は厄介な血液型。と言うのも、体の中にA型とB型の両方の血が同時に流れているからだ。
ご存じの通り、AとBは「水」と「油」の関係。AB型というのは、ある時はA型、ある時はB型人間になって生きている。
午前中、A型で行動・発言していた人間が、午後突然B型に豹変し行動する。
周りの人間からしてみれば、彼女はA型なのか、B型なのか分からず、アレ・アレ〜と混乱のピーク。
だからAB型は、周りから“二重人格だ!”と誤解される。さくらちゃんは、本当は何型か?娘に電話で問い合わせたら、
「お爺ちゃんの、血液型連載に書かれるから教えない!」と、つれない返事。
親バカ爺ちゃん泣かせのAB型、トホホ・・・。
今回は、そんなAB型客編である。
♦♦♦ AB型客は、豹変する!♦♦♦
A型スタッフ:「ようこそ、いらっしゃいませ!何名様ですか?」
AB型お客様:「えっ、ああ・・・、一人。ウン、そこの席でいいよ」
A型スタッフ:「メニューでございます。ご注文、お決まりになりましたらお呼び下さい・・・」
AB型客は、ジーッとメニューを観察。時々、“ウフッ!”と独り含み笑い。なんか気味悪い・・・。AB型は自分の世界に埋没する。その意味では手がかからない。
小泉純一郎(A型)元首相の息子、タレントの孝太郎君がAB型。親とは全然違う芸能界へ進み、親が政治に忙しく、離婚して母親がいない家庭でも、立派に成長し独自の世界に生きる、これがAB型。
A型スタッフ:「閉店時間が近づいています。そろそろご注文いただけますか?着席されてから45分経ちますが・・・」
AB型お客様:「あ〜ァ、御免なさい。じゃ、冷やし中華でいいよ」
A型スタッフ:「閉店が10時ですから、急いで作らせます・・・」
調理場へ:「冷やし中華、急いでお願いします〜」
調理場から:「なんだヨ、閉店5分前じゃないか!こんな間際にオーダーとるなヨ!(怒)」
調理場の声が聞こえたのか、AB型客が厨房に入って来る。
A型スタッフ:「あっ、お客様!こちら調理場ですから、立ち入るのはご遠慮願います・・・」
AB型お客様:「いや〜御免ね、シェフ。すいませんね・・・。注文遅れた私が悪いのです。このホールのヒトを叱らないでネ。冷やし中華食べたら、すぐ帰るから、怒らないでゴメン・・・」
いつの間にか、お客は気配りのA型に変身。そして料理が出てきたら、一気に2分で完食。
レジで、“おつりはイイから、少ないけど皆さんでお菓子でも食べて・・・”と、おつりも受け取らず、風のように去って行く姿はB型になっている。
あ〜、やっぱり血液だね・・・。
1950年、北海道生まれ。神奈川大学経済学部卒、大手外食産業勤務を経て、1999年、(有)日本フードサービスブレインを設立。飲食店経営指導専門、飲食店の売上向上対策、農家レストラン開業指導、具体的で効果的な指導を実施。服部栄養専門学校、桜美林大学にて教鞭も振う。この分野では、経験豊富なコンサルタント。