血液型別お客様攻略法:B型編
日本人にはA型が多い。そのA型と真反対なのがB型である。AとBは、永遠に融合できない運命にある・・・のかも知れない。
B型は、天衣無縫、物事にこだわらず、いつも自由なスタンスでマイペース。行動が素早く、アイデアに富む。そそっかしい半面、人情家で、感情の起伏に富むユニークな存在。
そんなB型だが、その行動があまりにも常人ばなれしているために、周囲から“ちょっと変わっている・・・?”と浮いてしまう。
A型は、常識的で我慢強く、派手なことを嫌い、地味で粘り強く努力することを美徳と考える。
日本国民の、約40%がA型で20%がB型。そのため、A型好みの建て前や手続きや書類が大好きな官僚制度(役人天国)が定着し、ガリ勉で良い学校に入った人間が“偉い!”と思われる学歴社会が形成されてきた。
こんな、チマチマしたA型好みの世の中を、B型は歯牙にもかけずに自由に飛び回る。
A型とB型は、まさに真反対な性格・行動パターンを持つ人・・・なのである。今回は、そんなB型客攻略編である。
♦♦♦ B型客は、こう攻略せよ!♦♦♦
B型は、変わったものや流行りものが大~い好き。何しろ、“新しい!”と言う言葉に一番敏感に反応し、素早く行動を起こす。
B型お客様:「ネェこの店、雑誌で見たイタリアから日本にやって来たって言う話題の店じゃない・・・?」
A型スタッフ:「buonasera(こんにちは)」
B型お客様:「あ~ら、イタリア語で何か言っているわヨ。入ってみましょうよ!ネ・ネ」
A型スタッフ:「benarrivato(ようこそいらっしゃいませ!)」
B型お客様:「うわ~、本物よ!本物ヨ!本場のイタリアンヨ。う~ン、もう最高!」
B型は、何しろ新しいもの好き。流行の最前線に、まさに自分が立っているという実感に酔いしれる。
だから、細かいことはみんな他人に任せちゃう。所謂「マル投げ」状態である。またB型は「誉め」に弱い。直感で“B型発見・・・”と思ったら、誉めて褒めまくるのが勝利のコツ。
A型スタッフ:「当店はご指摘の通り、イタリア・ミラノにある有名料理店の姉妹店でございます。メニューも全てイタリア語ですので、何かご不自由ありましたら、私達日本人スタッフになんなりとお申し付け下さい。
今日は、ワタリガニのパスタがお勧めですヨ・・・お嬢様💕・・・」
(*B型は、いつも自由な人生を生きるため、どちらかと言うと若く見える)
B型お客様:「エぇ~、私~結婚してるのよ!そんなに若く見えます!?イヤね~、おばさんをからかっちゃ・・・。ウフン、じゃぁ~そのパスタでいいわ。あとは~お・ま・か・せ💛」
B型は天真爛漫に生きている。故に、冗談でも、一緒に遊んであげると大喜び。
こんなカジュアルなノリが、B型客には一番喜ばれる。どう見ても、奥様としか見えない女性に“お嬢様ですか・・・?”なんて、もしこんな冗談をA型に言ったら、きっと怒りだすに違いない。
だが、B型客には全然OK。極めつけは、別れの挨拶である。B型客には、熱い別れの挨拶がポイントである。
スタッフが男性なら、ギュッと両手で握手し、涙目で見送ることである。スタッフが女性で、お客様も女性なら、熱く抱擁すること。
B型客は別れを惜しんで、100メートル先の街角からも手を振ってくれるに違いない。
“そんなことして・・、そのお客さんと変な関係に発展したら・・・”心配無用。そういう事心配するヒト=A型スタッフの特徴。
翌日のB型客、“エ~ッ、今話題のドーナッツ店!凄―い!”といつものノリで、イタリアンのことなどもうすっかり忘れ去っているに違いない。
それがB型、やっぱりこの世は・・・血液型でできている。

1950年、北海道生まれ。神奈川大学経済学部卒、大手外食産業勤務を経て、1999年、(有)日本フードサービスブレインを設立。飲食店経営指導専門、飲食店の売上向上対策、農家レストラン開業指導、具体的で効果的な指導を実施。服部栄養専門学校、桜美林大学にて教鞭も振う。この分野では、経験豊富なコンサルタント。