「釣りガール」にわかブーム到来!?
歴史の好きな女性を「歴女」と呼び、登山を楽しむ女性を「山ガール」と呼ぶ。巷の居酒屋でも「女子会」と称して、元気な淑女たちがジョッキ片手に大はしゃぎ。ほかにもアウトドア好きの「森ガール」とか、仏像好きな「仏像ガール」などと、女性たちの “社会” 進出が凄まじい。
不況の嵐が吹き荒れるギョーカイでは、ノンアルコール飲料を好むような弱々しい草食系の若い男子よりも、消費意欲旺盛な肉食系?の女性パワーをターゲットに顧客を掘りおこす動きが広がっている。マスコミを味方に取り込みながらの新しい視点でのマーケット戦略らしい。
そんな中、バブル崩壊後、衰退の一途を辿る日本のマリンレジャー市場だが、その活性化にひと役買っているのが知る人ぞ知る「釣りガール」なのだそうだ。勿論、彼女たちは “陸(おか)釣り” 専門の怪しげな風俗ギャルではない。渓流や大海原でルアーフィッシングなどを楽しむ正真正銘の “釣りキチ” 女性たちである。メディアの世界では「釣りガール」を名乗るタレントまで出現し、ブームを予感させるほどである。
3月6日まで神奈川県横浜市のパシフィコ横浜で開かれた「ジャパンインターナショナルボートショー2011」(主催・日本船艇工業会)では、雑誌のグラビアやテレビの釣り番組などで活躍中の人気タレント、石田理絵さんとふくだあかりさんの2人の「釣りガール」が登場。トークショーなどで、ボートショー開催50回記念のイベントを盛り上げていたほど。
斜陽のマーケットで踊る注目の「釣りガール」たち。エビでタイを釣り上げるように、彼女たちが牽引役となって、マリンファンを増やすことができるのか。その釣果が楽しみである。
ふく☆ぺん
駿河堂MaG編集部 編集顧問