春にきものを着よう!
春はミレニアムなイベントが多い季節ですね。きもの姿は美しきよき日本文化を感じさせてくれます。入学式、結婚式などに「きもの」にチャレンジしてみませんか。
大半の方はきものを着た経験があると思います。でもミレニアムなイベントの時に数回だけ・・、とか、男性に至っては自分の結婚式で1回だけ・・、なんて方も多いと思います。理由としては、普段着ではない(正確には普段着ではなくなってしまった)こと、自分で簡単に着られないこと、着ると「苦しい」「食事がしにくい」「動きにくい」と感じることなどがあります。(しかし、このような煩わしさは、着付けのコツによって改善できます)
逆に、きものの利点としては、流行に流されないこと、「きもの」というだけで注目され品格ある美しさを表現できること、「背筋も気分もシャキッとする」「姿勢が良くなる」などの効果があること、歩き方や行儀に意識して気をつけるため、所作や仕草が美しくなること、そして何といってもメンタル面でリフレッシュ出来て、気分転換になることなどがあります。
また、着物を選ぶ際に、きものや帯の生地の織り方、染め方についてのちょっとした知識を得ることで、種類や柄を見分けたり、その価値などが判断できるようになります。さらに、季節・風習・しきたり・行事などによって、生地の素材や描かれる植物や動物が異なり、一枚の着物に深い意味があることがわかります。これは陶器や書などにも通じる知識ですので、多方面の文化に触れるチャンスにもなることでしょう。きものを着ることはおしゃれということに留まらず、日本の文化や美術への造詣も深め、貴方自身のセンスや教養を磨くことにつながります。
充分な準備期間もありますので、きものと帯はもちろんのこと、草履やバッグ、髪飾りなどの小物に至るまで、春らしく貴方らしいコーディネイトを楽しんでください。きもの屋の若旦那が、お値段も含めたトータルコーディネイトのご相談をお受けいたしております。また、クラス会や発表会、コンサートや観劇、ちょっとした食事会などに、構えずにさらりときものを着たい方も、いつでもご相談ください。型にはまらない、現代的、都会的なアレンジも楽しいですよ。
文:清水屋の若旦那
世田谷区弦巻の呉服店「清水屋」(昭和41年創業)の2代目。きもの屋業はもちろん、着物に関係する染色工場見学や、日本橋界隈の老舗和食店めぐりなどのミニツアーも企画する。煎茶道の師範でもあり、美味しいお茶とお菓子をふるまいながら、きもので過ごす楽しさを広めている。
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清水屋:東京都世田谷区弦巻3-11-12 TEL 03-3428-2672