新型コロナウイルスに負けない!
新型コロナウイルス感染症の最新情報
新型コロナウイルス感染症が拡大していますが、色々な事が解ってきました。
現時点での色々な情報に基づいて、その特徴について私なりに大胆に解釈したものを以下にご紹介します。
(すべては現時点の情報を基にしたデータなので刻々と変わる可能性があります)
新型コロナウイルスに感染すると………
•4日間は無症状です。(既存の非特異免疫防御システムが働いています)
(ウイルス量が少量ならばこの免疫システムでウイルスは退治され症状はでません)
•5日目から倦怠感や発熱等の症状で発症しますが、8割は軽症、7日間で治ります。
(7日目頃より体の中でウイルスを攻撃する特異免疫防御システムが本格化します)
•10日目頃から、発症した2割の人が息苦しさを自覚し、肺炎を併発します。
•2週間の間に肺炎が重症化しなければ、その後は快方に向かっていきます。
•肺炎併発の一部の人は重篤化します。その確率は下記の方々で上昇します。
(高齢者、喫煙者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患、免疫抑制剤や抗がん剤治療者)
感染力の強い時期………
•肺炎を併発しない軽症者では、感染力の強い時期は発症数日後からの数日間です。
•肺炎併発者では、感染力が強いのは発症数日後から肺炎症状が治まるまでです。
< 感染しないための10か条 >
① 体温を上げて身体を温かく保つ!
»» ウイルスは高温に弱く、38℃でその増殖が抑制される
»» 体温が1度上がると免疫力が5倍になり、38~39℃で免疫力は最大になる
② マスクの着用とうがいを励行する!
»» 粘膜が潤っていると免疫グロブリンなどの感染防御機構が力強く作動する
»» 粘膜が乾くと感染防御が弱くなり、粘膜のヒビ割れからウイルスが容易に侵入する
»» 鼻腔粘膜の温度が37度に上がると、ウイルス活性が1/1000に低下する
③ 手指を丁寧に良く洗う!
»» 100万個あったウイルスが1回洗いで数十個、2度洗いで数個に減り、除去できる
④ 手指消毒剤で手指を消毒する
⑤ 外出時に手袋を使用する(手袋も石鹸で洗う)
⑥ ドアノブにも注意して、素手では触らない
⑦ 窓を開けて頻繁に換気し空気清浄機を使用する
⑧ エアコン温度を高く設定し、室温を高める
⑨ 家のタオル交換をこまめに行う(人のタオルを使わない)
⑩ 人混みを避け2m(最低50㎝)離れる(呼気は2m拡散しても感染力がある)
漆畑 修(Dr.ウル)
宇野皮膚科医院 院長。東邦大学客員教授。皮膚科専門医、温泉療法医、サプリメントアドバイザー。The Best Doctors in Japan (2010―2019)。専門は皮膚科学、特にヘルペス感染症、アレルギー性皮膚疾患、美容皮膚科学、臨床免疫学、臨床栄養学。
〉関連情報
「敏感肌の診療~スキンケアの指導からタイプ別の治療まで~」
漆畑 修(著) メディカルレビュー社刊(2016年2月)